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気持ちが落ち込む

意気消沈している。そして集中力が低下したり、疲れがとれなかったりしている。以前は楽しめたことにも興味がわかない。これらの症状が持続しており回復の気配も乏しい。

症状

誰でも気持ちが落ち込むことはあります。気持ちの落ち込みも奥が深い症状です。頻度の高い症状にもかかわらず、診断や適切な対応法は以前考えられていたほど単純ではありません。精神医学の進歩によって、疾患として明解になったというよりむしろ議論すべき課題が専門家の間でも増えてしまっている症状です。

診断と治療

つらいことがあった時の正常な反応でも気持ちは落ち込みます。多くは時間の経過とともに解消していきます。ただし、時間とともに解消するような種類の抑うつ症状であっても、新たなストレス、好ましくない生活習慣や環境などのため、症状の悪循環が生じてしまうと、こじらせてしまうことになります。回復阻害因子が無いか確認して、もしあればその対処法を相談することになります。

一方、病的な落ち込みの場合は、早めに専門的な対応をすることが大切です。この病的な落ち込みは、うつ病などが原因で適切な内服が役立つ場合があります。典型的なうつ病の場合、本人はその抑うつ症状の深刻さに気付いていない場合が少なくありません。適切な診断と合理的な休養と合理的な薬物治療を導入したうえ、精神療法も適宜行うことになります。一方、非典型的なうつ病が近年増えていると言われています。典型的なうつ病に比べ、休養や薬物治療の効果は限定的なことが多いです。時間はかかりますが、回復のイメージ、環境、回復阻害因子などについて相談していくことになります。薬はなるべく少なくし、場合によっては使わないこともあります。

このような場合は

上述のように、うつ症状は大変多彩です。診察室では、これまでの経過と今の状況をお話していただくことになります。お話をする元気がないときは、自分のことをよく知っている方に同伴してもらって伝えるという方法もあります。一度に話すエネルギーがないときは複数回に分けて少しずつお話しされてはどうでしょうか。文字を書く力がある場合は経過を記した短いメモの持参も、診察に役立ちます。

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