アルツハイマー病の概念について(専門的内容です)
アルツハイマー病という言葉はほとんどの方がご存じです。しかしアルツハイマー病の疾患概念は普遍的ではなく、時代によって変遷しています。そして疾患修飾薬が登場し、病理を反映するバイオマーカーが登場した現在は、アルツハイマー病の概念の変革期です。
そこで、多くの方からアルツハイマー病の概念の整理がついてとても役立ったという感想をいただいている拙文を紹介させていただきます。専門家を対象にしていますが、狭い専門的テーマに注視した総説論文ではなく俯瞰的な内容です。
アルツハイマー病の概念について100年間の変遷を大局的に説明しました。なぜ疾患概念が変わっていったのか、その理由をしっかり説明しているので、理解しやすくなっていると思います。疾患修飾薬についてご存じの方にとっては、アルツハイマー病の疾患概念の再定義が議論されている現状が理解しやすくなると思います。
専門家の方々からは、「バラバラだった知識がつながりすっきり整理できた」「このような俯瞰的な総説は他にない」とのお言葉をいただいています。興味がある方は一読いただけると幸いです。日本語の専門書籍に掲載していただいた総説を改変しています。