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産婦人科と精神科

[2024.07.01]

市立豊中病院は素晴らしい病院でした。そのほんの一部を記します。(ご迷惑をかけないよう会議名やスタッフの名前などは伏せます)

北大阪の対応が難しい妊産婦の治療を阪大病院と市立豊中病院の産科が引き受けています。その医療レベルの高さと献身的な姿勢には感銘します。対応が難しい妊産婦の中には精神的な問題をお持ちな方も少なくありません。もともと精神疾患をお持ちだったり、周産期に精神的に不安定になられた妊産婦が安全に分娩や育児ができるよう、精神科医、産科医、助産師、心理士やソーシャルワーカーなどが精一杯対応しています。ところで立場が異なる専門家が一緒に仕事をするのは、一般の方からすると当たり前の簡単なことと思われるかもしれませんが、実はとても難しいことです。精神科と産科の合同カンファレンスを定期的して、各症例を検討するだけでなく、両科の異なる知識や考え方をお互い学び、効果的な協働を実現しました。素晴らしい職場でした。

 

市立豊中病院の外観

 

一般論ですが、多くの精神科医は妊産婦が苦手です。また多くの産科医は精神疾患が苦手です。そして基本的知識や考え方は両科で大きく異なるため、コミュニケーションを上手にとるにはしばしば工夫が必要になります。領域をまたがる医療の難しさですが、うまくいった場合は達成感もあります。

吹田市の山田駅で診療を始めるにあたって、近隣の専門が異なる様々な医療関係者とスムーズなコミュニケーションが取れるよう努力していこうと思います。

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